三日月(@trickwolves)です。
私は2017年にうつ病と診断され、3ヶ月の療養ののち寛容したという経緯があります。
そんな立場の人間として、最近思うことがあります。
それはうつ病は不可逆な事象なのではないか、ということです。
「不可逆」
再びもとの状態にもどれないこと。
(https://kotobank.jp/word/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E9%80%86-616692)
うつ病の治療方法とお薬の話
心療内科、もしくは精神科にて「うつ病」と診断されると、薬を飲みながら心と体を休めるという治療を行うことになります。
うつ病の時はとにかく気分が沈み、食欲がなくなり、自分の意思に関係なく動けなくなります。しかしそんな中であってもちゃんと薬を飲み、休めばある一定以上のところから気分が沈みにくくなります。
なので足りなくなった脳内物質を薬で補いつつ、ボロボロになった心と体を休めながらある程度(心身ともに)動ける状態になるまで治療を続けていきます。
うつ病が寛容しても元の自分に戻らない、戻れない
冒頭でも触れましたが、私がうつ病になったのは一昨年、2年前です。つまりうつ病が寛容して2年経ちます。
ですが最近、”うつ病になる前の頭のキレ”が戻っていないことを痛感しています。
私はブログのタイトルにある通りアラサーなので、悲しいかな、頭の働きが鈍ったと感じるのは年齢のせいもあることでしょう。ですが以前はもっと物を覚えるスピードが速く、覚えていられる物の量も多かったように思います。
ところが今は気づいたらぼんやりしていること、すぐに物を失くすことなど自分でもあれおかしいな?前はできたのにな?と思うことが圧倒的に多くなりました。前の同じ仕事量をこなせといわせても、おそらく今の私には難しいと思います。(というか9時出勤、帰るのが早くて20時、遅いと23時という前々職の仕事量が異常だったのですが…)
うつ病は心の風邪どころの話ではない
うつ病は別名、「心の風邪」と呼ばれることがあります。
この別名は恐らく「うつは風邪と同じくらいなりやすいものなんだよ、誰でもかかるものなんだよ」という意味合いで付けられたものなのでしょう。
しかしうつ病は風邪と違い、ドラッグストアで売っている市販の薬では決して治りません。人によっては寛容するまでに数年、数十年かかることもありますし、一生うつ病とともに過ごさなければならない人もいます。
生卵に熱を加えてゆで卵や目玉焼きにしてしまったら二度と生卵に戻らないように、一度うつ病になったら決して元の状態には戻れません。心や体に受けたダメージは見えるところにも見えないところにも、どこかしらに姿形を変えて残り続けます。
うつ病になる前に全力で逃げて!!
うつになりそうなほど追い詰められている人がもしこの記事を見ていたら、本当のうつ病になる前にぜひ自分のことを真剣に考えてあげてください。
そしてこれはやばいと思ったら、全力でそこから逃げてください。
逃げることは負けではありません。有名な言葉に「三十六計逃げるに如かず」という言葉があります。
「三十六計逃げるに如かず」
形勢が不利になったときは、あれこれ思案するよりも、逃げてしまうのがいちばんよい。転じて、めんどうなことが起こったときには、逃げるのが得策であるということ。
(https://kotobank.jp/word/三十六計逃げるに如かず-513715)
この言葉からはどれほど有能な策士でも逃げることがある、そしてそれが得策である場合もあると、いうことがわかります。つまり一般人たる私たちも形成が不利になった時は逃げても良いんです。逃げてから少し休んで、心も体も元気になったらまた頑張ればいいんです。
とはいえ、ブラック企業にいると心身ともに壊れてきて、様々なことに関して正常な判断ができなくなります。実際のところ、私もそうでした。
もし周りの人が、大切な人の様子がおかしくなっていたら話を聞いてあげてください。そしてできるなら、「逃げることは悪いことではない」と伝えてあげてください。
願わくばこの記事が誰かの助けとなりますように、そして私と同じような思いをする人が1人でも減るように願っています。