メンタルヘルス関係

発達障害も認めてあげる社会になればいいのにと思う

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以前も記事にしたことがあるのですが、現在の職場に軽度の発達障害と思われる方がいます。

以前の記事はこちら

文字通り仕事ができないタイプの人間もいるんだなぁと思った – 道化鴉

 

最近彼を中心として様々な問題が浮き彫りになり、当初割と穏やかだった職場の空気が険悪でギスギスしたものとなってしまい第三者である私もちょっと精神的に参っています。今年うつ病をやらかした人間にはちょっときついので早くなんとかなってほしい所存です…今日は発達障害に関することを書いてみようと思います。

「発達障害というもの」がもっと明るみに出ればいいと思う

その前に正直発達障害という名称をもっとマイルドな名称にした方がいいのではないかなぁと思っています。本人が気づいて生かせればむしろメリットになる特徴であるのに障害って単語をつけるとなんだか聞こえが悪いなぁ、と思うのです。

とはいえ現状この名称が主流であるため、以下は障害がある人、ない人といった感じで記述しますが他意はありません。私も障碍者の家族ですから…。

発達障害は医学的には脳機能障害の一種です。発達障害の人は他の人とコミュニケーションをとったり、暗黙のルールを守ったり、集中関心を保ったり、ミスや抜け漏れなく社会生活を送ったりすることに困難を感じる場合があります。 発達障害についてまとめると以下のようになります。

・100人に数人の割合で生じる。(人口比で1~11%など様々な分析が有ります)
・知的障害を伴わないことが多い。(ADHD、アスペルガー症候群、広汎性発達障害など)
・先天的な特性である。このため根本的な治療はまだない。
・しかし適切な支援で症状を緩和させることは出来る。

大人の発達障害 : 発達障害とは – 株式会社Kaien より引用

発達障害の方は発達障害がない人と同じことをするのが難しいけれど、その分1つ特化できるものが見つかればその才能を発達障害がない人が遠く及ばないレベルまで伸ばすことができるとも言われています。かの有名なトーマスエジソンをはじめ、過去の科学者や発明家にも発達障害の方が多かったとか。

華やかな芸能人でも発達障害を持った方はそれなりにいるようで、発達障害であることを公言している方もいますよね。栗原類さんは自分の発達障害に関する本も書いているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

「発達障害」の栗原類を潰さなかった”母の力” | 健康 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

ミッツ・マングローブの場合【学習障害の有名人・芸能人】 |ADHDガイド

  

この記事を書きながら調べてミッツさんも学習障害を持っていたことに驚きました。

こうやって有名な方が発達障害について発信して発達障害は何も特別なことではないんだ、ということが世間に広まってくれると良いなぁと思っています。

発達障害だっていいじゃん、という世界になればいいなぁ

私には学生時代の友人に中学校の教師がいます。現職場の悩みを相談しながら話を聞いたところ学校にも発達障害と思われる生徒がそれなりの数いるそうで、かつ親が「うちの子に障害なんてない」「やればできるはずだ」といった感じで認めないパターンが多いようです。

発達障害があるお子さんに一般学級の授業を受けさせ、発達障害がない子との生活をさせることは障害者が家族にいる身としてはえぐいことするなぁ…という感想を持ってしまうのが正直なところです。

また弟が重度障碍者である関係で親族が障害者施設で働いているのですが、そこでも発達障害に限らず障害を認めたがらない親御さんが多いという話をよく聞きます。入所するタイプの施設に障害がある子どもを預け、お金は払うものの一度たりとも面会に来ない親御さんも少なからずいるそうです。

そして今動物園で働いていて親子連れやお子さんと話す機会が多いのですが、この子は多分そういった傾向の子だろうと思われるお子さんと出会う機会が非常に多いです。休日でお客さんが多い日であれば1日に1回はそういった感じのお子さんに出会います。

なんというか、発達障害なら発達障害って認めてあげて欲しいなぁと心底思います。

発達障害にしろ身体障碍にしろ、障害をもって産まれてしまったのならそれはそれで仕方ないですし、障害があること自体染色体異常にしろ原因がわからないにしろ誰のせいでもない。母親のせいでも父親のせいでもなんでもない、誰のせいでもないのです。母親は猛烈に自分のせいだ…と自分を責めてしまう方が多いと聞きますが、これは本当に誰のせいでもありません

子どもに障害があることが分かったらもういっそ割り切って、それならばどのように生きれば良いのか、どのように育てれば良いのか親子親族とも一緒に考えてあげて欲しいです。

子どもにもきちんと「あなたにはこういった障害がある、だから他の子ができることができないこともあるでしょう。だけどあなたにはこういう特徴があって、こういう良いところがあるんだよ。」と伝えてあげて欲しいです。子どもにとっても「他の人と違う」ことは辛くて受け入れがたいと思いますが、自分のことを知っているか知らないかで社会に出た後に受ける本人の苦労が全く違うはずです。

なぜ自分が他の人ができることができないのか、空気が読めないと言われるのか、仕事が続かないのか…そういったことで悩んでいる方がいたら、もしかしたら勇気を出して精神科を受診すると一歩道が開けるかもしれません。

診断と治療|大人の発達障害|NHK福祉ポータル ハートネット

発達障害があったって別にいいじゃない、子どもに障害があったって別に恥ずかしくもなんともないですよ。恥じることでも憤ることでも、嘆くことでも絶望することでもなんでもない。その特性を知ってどうやって生かしていけば良いか、どうやったら失敗しないか考えればいい……というおおらかな世間になってくれたらいいな、と願ってやみません。

最後に

現職場の問題の人は恐らく自分にそういった傾向があることを知らない様です。それ故に引き起こされている問題は職場全体を巻き込んで多くの人の頭と心を悩ませてしまっています。本人もだいぶ参っているようで、下手したらうつ病やらなんやらの精神的な病気に繋がりかねないような状況です…本人が本人を知っていたら、こういった悲惨な状況にならなかったのではないかなぁ、と思うのです。

発達障害は学生であるうちは個性的の一言で片づけられるかもしれないけれど、特に社会に出たらいずれ本人も周囲も巻き込んだ大事になりかねません。周りもだけど本人が本当に本当に辛くなってしまう可能性が高いので、親御さんも辛いだろうけどきちんと認めてあげて下さい…発達障害は特別なことではない、誰のせいでもないということを知ってほしいです。

…などといまだに重度障碍者、自閉症の弟のことを完全に認めてあげられない私が言うのもなんですけれど。何度かこのブログでも触れていますが、弟は成人していますが一度も会話できたことがありません。車が危ないことがわからないので車道に平気で飛び出しますし、お手洗いもしょっちゅう汚してそれを汚いとも思わずまともな意思疎通ができないような障害者です。

会話もなりたたないレベルの症状の障害と発達障害という基本的に生活はできる症状を同じ「障害」という言葉でくくるのは私からすると正直なところ心苦しいです。

では、今日はここまで。

ABOUT ME
三日月
静岡県在住のフリーライター。サプリメントや動物、オタク業界に強いアラサー♀。お仕事の依頼や問い合わせはお問い合わせフォームからお願いします。
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