三日月(@trickwolves)です。
今回は心理学的なお話し、親子関係や思春期に関する内容です。
親の心無い言葉は子供の心を完膚なきまでに傷つける凶器になる
子持ちの方々見てらしたら伝えたい…。私のオシャレ心は生まれて初めて自分のお小遣いで買った服を母親に「なんでそんなダサいの買ったの」と吐き捨てられて折れました…(友達には可愛いって好評だった)母親の一言は娘の心に母が思ってる以上に刺さります…。思春期の娘さんの扱いは慎重にどうぞ…。
— あけら@ネタバレ配慮無し (@sino0717r) 2017年12月11日
昨日このツイートを見て、本当にその通りだなぁと思いました。
子供にとっての親とはある年齢まで絶対的な存在であると考えられています。
父親は強くて格好良く、自分を守ってくれる存在である
母親は優しく多くの愛を与え、自分を守ってくれる存在である
人種によって変わる部分もあろうかと思いますが、日本の一般的考えで言えば恐らくは子供にとっての「父親は物理的・力的に守ってくれるもの」「母親は精神的・心を守ってくれるもの」なのではないかと思います。
第一反抗期は2~4歳くらいから、いわゆるイヤイヤ期と呼ばれるものでありそれまで親に従順であった子供があらゆることに関して反抗をみせる時期です。親からすると相当イライラしたりどのように接したら良いかわからない時期であると聞きますが、この時期に子供は自分と親は違う生き物であり「親とは違う意思」をもっているものだと気づき、今までやってもらっていたことを自分でやること、挑戦することによって自分が意思を持った存在であることを主張しているそうです。
第二反抗期は10歳~くらいから、中学生くらいに迎える場合が多いようです。こちらも親に反抗を見せる時期ですが、今まで依存したり甘えたりしていた親に反抗することによって今までの親子関係から徐々に独立していき親から心理的に離れていく時期であるそうです。
心理学的には反抗期を正しく迎え、少しずつ親から独立し「自分という個」を確立していくのが望ましい成長の仕方であるようです。
少なくともこの反抗期を二度迎えるまではまだまだ物理的にも精神的にも親(もしくは親と同等の存在)に依存している時期であり、親という存在が体的にも心的にも圧倒的に大きな存在な時期です。
そんな時期に絶対的な存在である親に投げかけられた言葉は良くも悪くも子供の心に深く刻まれ、心の表に裏に延々と残り続けます。
親に心の一部を殺された人は結構多い
先ほどのツイート主さんは「オシャレ心」を殺されていますが、自分自身をはじめ友人も色々な気持ちを殺されています。
私は中学生の頃、特に音程やリズムを気にすることなく好きな歌を好きなように楽しく歌っていた時、母親に「あんた本当に音痴だね!!」と爆笑されたことがあります。音楽の時間でもテストでもなんでもない、ただ好きで歌っていただけなのに。あんまりにもショックで中学生から大学生になるまで、怖くて人前で歌うことができなくなりました。
大学生になったときに近いジャンルのアーティストが好きな友人と会ってカラオケに行くことが楽しいと思えたこと、大好きすぎて私も歌いたいという気持ちを呼び起こさせてくれるアーティスト(JanneDaArc)に出会ったことで何とかそのトラウマをある程度拭うことができましたが、正直今でも会社の忘年会などで歌うことはとてつもなく怖いです。
今でも自分がとんでもない音痴なのではないか、という気持ちが拭えず一人でカラオケに行っては音程チェックをしたり録音して確認したりを時折しないと怖くてたまりません。情けなくて今まで誰にも言えなかったけど、10年以上たった今でもその傷が癒えません。
同じく中学生の頃、母親に「あんたなんか産まなきゃよかった」「育て方を間違えた」と何度も言われました。そしてずっとなんで私は生きてるんだろう?という気持ちが拭えず、自分の存在意義というか自分が生きていていい理由を探していました。
友達ができてもなんでこの人は私の友達なんかになってくれたんだろう、私なんかの友達になってくれたんだから何かを返さないと…といった強迫観念が強くありました。
何かで失敗したらやっぱり私なんてこの世にいる意味なんてないんだ、死んでしまった方がいいのに…と思い常に自分がこの世に存在していることが苦しくてたまりませんでした。
子供がいる親御さんへ伝えたいこと
親も人間ですし、初めての子供で子育て初心者ならなおさら色々と失敗することはあるでしょう。完璧な子育てができる人なんてこの世のどこを探してもきっとどこにもいません。だけれど、なるだけ子供の心を殺さないようにしてあげて欲しいです。
もちろん悪いことをしたら叱るのは当然です、必要な時はどんどん叱って下さい。だけど叱った分かそれ以上にちゃんと”あなたのことは大切だけれど悪いことは悪いからやってはいけないよ”とフォローしてあげて下さい。
叱るのは「悪いこと」部分だけ、悪いこと部分と合わせて他のところまで叱らないであげて下さい。存在を否定しないであげて下さい。(だからお前はダメなんだ、とかそんな子に育てた覚えはないとかそういうこと)
私の周りには私と同じように親に存在を否定される言葉を投げかけられた友人が何人もいます。そしてそういった人たちは心にとてつもなく深い虚無感を抱えている場合も多いです。生きたいとか死にたいとかそういう問題ではなく、「最初から存在しなければ良かったのに」「あえて死にたくはないけど自分の存在と一緒に一瞬ですべての人の記憶から自分が消え去ればいいのに」と思うレベルの虚無感を抱えています。
親御さんもたくさん苦労があるでしょう、私は独身なので想像の範囲を出ませんが精神的にも肉体的にも金銭的にも子育てというものはとてつもない苦行なのでしょう。だけれど、子供が親に産んで下さいと懇願したわけじゃない、子供は親が(おおむね)望んで産むものでしょう、親の望み、言ってしまえば失礼ながら親のエゴで産んだのがあなたの子供です。
だからお願いです、子どもの存在を否定しないで。
産まなきゃよかったなんていわないで。
反面、嬉しい言葉もずっと心に残り続けます
母親の悪いことばかり書きましたが、アラサーになってから母親と大げんかをして「産まなきゃよかった」と言ったことに対して謝罪を貰いました。正直本人はそんなことを言ったかどうかすら覚えていないようでしたが…。そこからだいぶ親子関係は改善して、今では割と平和な関係を保つことができるようになりました。
母親のフォローになりますが、もちろん悪い言葉ばかり浴びせられたわけではありません。ブログでも時折イラストを載せていますが、母親は私の動物のイラストのことは良く褒めてくれていつもとても嬉しかったのをよく覚えています。だから動物のイラストだけは人前でもそれなりに描くことができるのだと、強く思います。
どんなに小さなちょっとしたことだって、大好きな親に褒められたら子供は嬉しいです。子供はどうにかして親に褒められたいし愛されたい、そう無条件に考える生き物です。褒められるところを見つけたら是非どんどん褒めてあげて下さい、子供はそこから思いがけずやりたいことや得意なことを見つけられるかもしれません。
おわりに
昨年から心理学を勉強していて、親との関係性だけではなく精神的に十数年苦しんでいたことが自分の無意識下に沈んでいた過去の経験をもとにしたものだった…ということに気づいてから生きるのがとても楽になりました。
というかあんなに苦しかったことを解決する糸口が教科書に書いてあるレベルの学問であったということに衝撃を受けました…生きるのが辛い、苦しい、そんな人は心理学を勉強してみてはいかがでしょうか。カウンセリングとか心療内科とか行くのは抵抗がある…という方も少なからずいらっしゃるでしょうし…。
私にとっての心理学は高校くらいで心理学を選択科目かあるいは必修にしても良いのでは…?と思うくらいの衝撃的なものでした。心の学問はとても為になりますし面白いですよ。