こんばんは、三日月(@trickwolves)です。
先日とあるツイートを見て「なぜ勉強をするのか」という事について考えていました。現地点での自分の考えをまとめておきます。
なぜ勉強をするのか、なぜ勉強をしろと言われるのか
こちらのツイートを見てから「なぜ勉強をするのか」という理由を考えていました。
飲食店のバイトで汗水垂らして社員にどやされながら働く5時間と家庭教師で先生って呼ばれてケーキ食べながら数学教える1時間が同じお金を生み出すっていう事実を大学2年生で実感した時に「勉強ってなんでしなきゃいけないんですか」っていう積年の問いに答えを見つけたよね
— おめが (@PedkQ) 2017年10月20日
私は今現在、勉強をする理由は「自分の行く先の選択肢を増やすため」だと思っています。あくまで今現地点での考え方なのでもしかするとこの先何年も生きていくとまた考え方が変わるかもしれません。
〇〇だから勉強はした方が良いよって教えて欲しかった
学生時代、特に中学校と高校後半は「なぜ勉強しなくてはいけないのか」ということを常に疑問に思っていました。
自分が勉強していて楽しいものや明らかに生活するうえで役に立つ知識(例:加減乗除)はいいとして、楽しくないものやどう考えても日常生活で使いそうもない内容(例:古文や因数分解など)を勉強する意味がわかりませんでした。
私は”何故それをするのかという理由がわかって納得できればその事項に関する覚えが良い”という性質があります。納得していないのにこれはこう決まっているからとにかくやれ!といわれると萎えてしまいます。
そんな性質もあってか数学が大嫌いで大の苦手でして、空間ベクトルとか数列とか意味がわからないしそもそもこれ何に使うの\(^o^)/と思っていました。
勉強する理由、それは何者でもない将来の自分のため
まず多くの企業では学歴で足を切られるから
非常にくだらないお話しですが、大学卒でないとそもそもエントリーができない会社がたくさんあります。せっかくやりたい仕事を見つけても、学歴なんてものでつまずくとしたらそれはとてももったいない。

次に学歴で給料が変わるから
高卒と大卒では毎月貰える給料が万単位で違います。
ひと月1万の違いだとしてもそれが年単位で続いたら年に12万、10年で120万の違いが出ます。同じ仕事をしても、大卒の方が仕事ができなくても、学歴の有無でこれだけの差がついてしまいます。
前の仕事では大卒(大学院卒)なのに仕事ができず、使えなくて笑える人をたくさん見てきました。逆に中卒でも高卒でもこの人めちゃくちゃすごい…!と思う人にもたくさん会いました。
大卒の身分で言うのもなんですが、高々学歴で変わるものがたくさんあるのはとても理不尽に思います。
思わぬ形で勉強したものが生きることもあるから
サプリメント原料扱いの商社で7年程働いていましたが、高校時代の科学で学んだ知識や畜産学科で学んだ知識と養豚業の経験を営業スキルとして活用していました。
養豚やってた営業なんてなかなかいないので、その経歴を話すだけですぐに名前と顔を覚えてもらえました。化学生物でわからないことがあるから教えてほしい、豚について聞かせてほしいとお客さんに頼られることも多々ありました。
化学的な知識が生きた一例
サプリメントでは栄養の添加目的や形状の維持目的で、良く食品添加物が使われます。
そのうち栄養目的で使われるものの一例としてピロリン酸第二鉄やリン酸三カルシウムがあります。前者は鉄分、後者はカルシウムを添加するために使われています。
「鉄配合!カルシウム配合!」などど書かれている製品の表示を見るとこれらが入ってることも多いと思います。
サプリメントだけでなく食品でも鉄分〇mg配合!などと謳われている製品も多いのですが、実は先述の食品添加物は100mg中何mgその成分(鉄分やカルシウム)が入っているか定義されていません。(食品添加物は1つの化合物になってしまっているため、明確な値が出せないらしい)
なのでこれらの原料をどれくらい入れたら目的とする成分を必要量入れる事ができるかのか、自分で計算することになります。その計算をするために、若干の化学の知識が生きました。
例題:リン酸三カルシウムのカルシウム含量を求めよ
リン酸三カルシウムはリン酸とカルシウムの化合物であり、化学式はCa3(PO4)2です。
カルシウムの原子量が約40、リンが約31、酸素が約16なのでリン酸三カルシウムの分子量を求める計算式は40×3+(31+16×4)×3です。計算するとリン酸三カルシウムの分子量は大体310となります。
そしてリン酸三カルシウム中のカルシウム含量は大体38%くらいとなります、小数点以下をちゃんと計算すると少し数値がぶれるのですがどこまで求めるかは用途によります。

この計算式の説明をしても予備知識がないお客さんにはなかなかわかってもらえなくて大変でした。分子量とか原子量とかは理屈ではなく「こういうものだ」って覚えるしかないんですよね。
ということで食品業界に行きたい人は化学系の知識をちょっとだけ身につけておいてください。あとあと役に立つかもしれません。”なんとなく勉強した覚えがある”程度であっても、1から覚えなくていいということが大きなアドバンテージになります。
私は知識や経験をフル活用して売り上げを増やし、新しいお客さんを獲得して無資格無スキルだったけど40代の男性の平均年収くらい稼いでました。ペンは剣よりも強し…ですね。
でも勉強が嫌いなんだよっていう人もいると思う
長々と書きましたが、どうしても勉強したくなかったら勉強しないのも一つの手です。
ただ”遊びたいから”とか”勉強なんかしなくても生きていける”とか軽い気持ちで勉強しないのはとてももったいないです。
とは言っても人間関係が辛くて精神的に追い詰められているとか家庭の事情などでどうしても辞めざるを得ないとかそういった理由の場合学校を辞めたって良いと思うのです。
学校を中退したからって死にはしません、自殺すら頭をよぎるような状況で無理するのはダメ、絶対!です。
大卒からもう一度大学に入学した人もいます
ちなみに私は東京農大卒ですが、今は通信制の放送大学に在籍しています。大卒ではあるのですが「認定心理士」の資格を取りたいと思い昨年入学しました。
資格取得に必要な科目と単位|認定心理士の資格取得を目指す方へ|通信制大学の放送大学
4年生大学を卒業するために必要な単位は124単位、これを4年間でとります。今回の認定心理士取得に必要な単位は36単位、何年かかっても構いませんが私は2年で資格を取得しようとしています。
ということで仕事をしながら1期(半年)ごとに4〜5科目くらいの授業を取っています。仕事が終わってから勉強して、半年ごとにとった科目分の試験を受ける…という生活をしています。
若いころ勉強をしなかったことを後悔している方、放送大学は学費も安くて扱っている科目が多岐に渡りますし、なによりネット環境があれば好きな時間に受講できるのでおすすめですよ。堂々と学割も使えますし…。(ただし使える場所に限りはあります)
まとめ
なんで勉強しなきゃいけないんですか!?という質問をされたらまずは将来の自分の選択肢を増やすためだよ、と答えたいところです。
これだけだと漠然としていますが、毎月のお給料が断然違うとか選べる仕事の数が違うとかもっと明確な理由も一緒に伝えたい。
私ももっと早い段階で教えてもらいたかったです、今の頭脳のまま10年前に戻りたいです。笑
