三日月(@trickwolves)です。
先日福岡県に旅行して、いつもと違う日常に触れて色々なことを考えました。
そのうちの1つが「静岡に住んでいるメリットよりデメリットの方が大きいのでは?」ということでした。
旅に出て今まで見えなかったモノが見えてきた
友人は在宅のイラストレーターなのですが、以前「個人事業主向けセミナーに行ったところ、非常に勉強になった」という話を聞かせてもらったことがありました。
そして先月会った時に実際セミナーの資料を見せてもらい、目玉が飛び出すくらい驚きました。
よろず支援拠点の支援の差に驚く
つい最近まで知らなかったのですが、日本全国47都道府県によろず支店拠点というものがあります。
よろず支援拠点は国(中小企業庁)が運営している創業希望者・ 個人事業主・中小企業向けの経営相談所です。
誰でも無料で利用することができ、経営に関する無料セミナーを開催していたり、企業や運営など相談に乗ってくれるという施設です。
先程も書いた通り各都道府県ごとに拠点があるのですが、実際上のリンクから福岡県と静岡県の拠点のサイトを見て頂くと、私が言わんとしていることが伝わるのではないかと思います。
福岡県の方は100種類を超えるセミナーが毎月100本以上あるにもかかわらず、静岡の方は1か月に2本です。しかも場所が浜松と袋井。
※静岡県豆知識☆
静岡県は無駄に横に長く、浜松(静岡県西部)⇔熱海(静岡県東部)は新幹線で1時間、鈍行で2時間半かかります。ちなみに熱海⇔東京移動にかかる時間はほぼ同じ時間です。
因みに赤い丸を付けてあるのが浜松(浜北)と袋井、静岡市(葵区)です。
どうやら福岡県は全国でもトップレベルの支援を行っているそうです。とすれば単純に支援の面だけを比較するべきではありません。
静岡県住みのメリットよりデメリットの方が大きい可能性
私は静岡県生まれ静岡県育ち、静岡県在住のアラサーです。進学や就職で数年静岡県の外に出ていましたが、かれこれ20年以上静岡県に住んでいます。
親族のほとんどは静岡にいますし、生まれたところに住むということに疑問を抱かず、むしろどこか当たり前だと思っていました。
ですがよろず支援拠点の件を皮切りに改めて考えてみると、静岡県に住んでいるメリットの方が少ないのではないか…と思うようになりました。
静岡県に住むデメリット
多くの地域では車必須
静岡は田舎とはいえ、コンビニやスーパーの類は一応それなりにあります。ですので一応車がなくても自転車や原チャリで生活ができないことはありません。
ただし買い物する場所や病院を選びたい、どこかに遊びに行きたい時は車がないととてつもなくしんどい。静岡市か浜松市であればそれなりにバスもありますが、それ以外の地域でのバスはあってないようなもの。明るいうちしか動いてないしそもそも1時間に2~3本あればいい方です。
車必須社会とは言え、車は持っているだけで維持費がかかります。毎月の駐車場代に保険料、ガソリン代、その他にも自動車税、車検代、免許の更新費用…それだけでもだいぶ負担が大きいのにもし事故なんて起こしたら車代に病院代までプラスされます。しんどい。
娯楽施設が少ない
静岡は圧倒的に娯楽施設が少ないです。私は東部のことしかわかりませんが、ざっくりこんな感じです。
沼津:マルイや西武が撤退し、仲見世商店街はシャッター街でマックやミスドですら店を減らすレベルのさびれっぷり。
富士:駅前にあった唯一の映画館が潰れ、家族連れの遊び場はイオンモールという典型的な田舎の街。
三島・韮山・函南:そもそも娯楽施設といえるものすらない。自然はいっぱい。
伊豆の方:バナナワニ園とか伊豆シャボテン公園とかアニマルキングダムとか観光施設はたくさんある。自然はいっぱい。
私はそんな状況+オタクであることからよく関東圏に遠征をするため、都度交通費や宿泊費がかかっています。交通費をケチりにケチっても往復で3000円~はかかってしまいます。
自然環境は良いのでサバゲーやアスレチック、スキーやら登山なんかの大自然とふれあう系の遊びが好きな方には良い県なのかも。
人が少ない
静岡県は若者がガンガン県外に流出してしまい、人口減少に転じています。実際何をするにつけても人が少ないと感じます。
参考URL:静岡市、未曾有の人口減少で「静岡市総合戦略」発動…あらゆる手立て講じて人口流出を歯止め
そもそもイベントの類が少ないので自分でもアニメやゲーム作品のオフ会やイベントを何度か企画してみたのですが、驚くほど人が集まりません。静岡県民はシャイで保守的な人が多いのも原因の一つかと思っていますが、何をするにもやりにくいことこの上ない。
仕事が少ない・選べない
人が少なければ仕事も少ないのは道理。仕事を選ぶことが難しいです。どんな仕事でもお給料が安くても気にしないならばなんとでもなりますが…。
ちなみに静岡県の最低賃金は858円です。(2018年12月17日現在)
県内が広すぎる
先程も書きましたが静岡県は横にやたらと広く、同じ静岡県出身であっても近所とは限りません。正直浜松(西部)の人は愛知に、熱海(東部)の人は神奈川か東京に行った方が何をするにも手っ取り早いのです。
こんな環境で人が減ってしまっている現状では、仕事でもプライベートでも新しい繋がりを作りたいと思ってもなかなかうまくいきません。
物価が安いわけではない
田舎なら物価が安いだろう、と思われるのですが静岡県はそんなに物価が安くありません。
以前神奈川県の厚木市に住んでいましたが、正直家賃や食料品の物価水準に大きな差はありませんでした。(その後住んでいた栃木県の那須塩原市は家賃も食料品も安かった。)
静岡に住むメリット
水が美味しい
東部は水道をひねって出てくる水がなんと富士山の雪解け水です。水道水が美味しいのが普通だと思っていて、以前はペットボトルの水を買う人の気持ちがわかりませんでした。神奈川に引っ越して一番しんどかったのは水がまずいこと、ろ過しないと飲めないことでした。
美味しい水になれてしまっていたため、神奈川に住んでいた時は浄水器が必須でした。
人が少ない
人が少ないのはデメリットですが、メリットでもありますよね。人ごみに疲れて田舎で暮らしたいけど田舎すぎるのはちょっと…という方にはしっくりくるかもしれません。
自然が多い
県内はほぼどこに行っても山が見えます。川か海が見えるところも多く、水がきれいなのでその辺に野鳥がたくさんいます。夏になればホタルがブンブン飛んでいます。静岡は本気のド田舎!というよりはやや田舎、プチ田舎くらいの立ち位置なのかもしれません。
田舎でくすぶっている人は住む場所を変えるべきなのかも
関東圏の友人が多いため、仕事が終わった後気軽に一杯やろうぜ!ということもできず、遊びにに行った打ち上げの時に一番早く帰らなければならないことも多くありました。
イベントの開催地が関東圏で泣く泣く諦めることもあり、常に人と繋がるチャンスを掴みにくいと思っていました。
「今ここに住んでいる」ということを見つめなおし、いざ蓋を開けてみたら驚くほど不満だらけでした。なんでこんなに我慢してきちゃったんでしょうね。
無意識の中の良い子ちゃんが「地元にいるのが幸せだ」「家族の近くにいなければならない」と自分の本当の気持ちを地中深くに埋め込んでしまっていたのかな、とも思いました。
自分の気持ちを大事にして、自分に素直になりたい。そのための1歩として1~2月をめどに関東圏の方に引っ越そうと思います。
ぼちぼち情報収集をしていますが、どの辺りに住むかが悩ましいですね。