アラサーのつぶやき

運営から作品が嫌いになりかけているという話

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㈱まさめやがバンダイビジュアル㈱に調停を申し入れたと言う話

http://masameya.co.jp/press/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B920180118_%E8%A3%9C%E8%B6%B3%E8%B3%87%E6%96%99%E3%81%82%E3%82%8A.pdf

本年1月18日、株式会社まさめやという企業がバンダイビジュアル株式会社に調停を申し入れたと言うニュースをツイッターで見かけました。

簡潔にまとめるとアイドリッシュセブンというゲーム(アニメ)のグッズストアで販売予定であったフレグランスがあり、それらはまさめやさんが企画・調香したものであった。(双方間に契約書の取り交わしあり)しかし納期の関係で両者合意のもと企画を中止したにも関わらずバンダイビジュアル側がまさめやさんが提出したデザインやレシピを勝手に使用して製品を製造・販売する予定だったという内容です。

両者のことを簡潔にまとめてみる

㈱まさめやはキャラクターフレグランスを製造・販売している店舗「primaniacs」を運営している企業であり、ホームページをのぞいたところfateを始め名だたるアニメやゲームのキャラクターフレグランスを手掛けているようです。従業員数は恐らく13名程の中小企業と思われます。 ※前回の求人情報の履歴からなので変動している可能性はありそうです。

一方バンダイビジュアル㈱はおもちゃやらゲームやらを作っているバンダイナムコグループの1企業、従業員数は486人(2018/1/20現在)、グループ全体では8000人近くの従業員がいるオタクならずとも大体の人が知っているだろう大企業です。

こんな状況でまさめやさんはバンダイビジュアルに調停を申し入れています。企業の規模が違い過ぎてすっぽんが月に戦いを挑むようなものですが(まさめやさん側は平和的な解決を望んでいるようなので戦いという表現は不適かとは思うのですが)、大体大企業は中小を小ばかにする節があったりないがしろにする場合があったりするのでpdfの内容が真実であればバンナムがろくな対応をしなかったんじゃないかなぁ…と思います。

まさめやさんのお仕事がどんな内容なのかホームぺージから完全にくみ取る事は出来ません。フレグランスの企画だけをする会社さんなのか、企画と製造までやる会社さんなのかわかりません。まさめやさんから各作品の販売元にフレグランスを作りませんか?と打診して企画が始まるのか、あるいは販売元からまさめやさん含むフレグランスの製造企画企業数社にフレグランスを作りたいと言う話を持ち掛けて見積もりからスタートするのかもわかりません。

ただ香料のレシピを無断使用、実質盗むっていうのは本当にえぐい。ケンタッキーの魔法の粉のレシピやコーラの配合レシピが門外不出なのを考えたらやっちゃダメな事だってわかるでしょう。

私は食品用香料は扱ったことがあるものの化粧品や雑貨扱いの香料は扱ったことがありません。またまさめやさんの訴えが100%真実なのか嘘なのかわかりません。このことから推測の域を出ないのですが、上記pdfの内容が真実であればバンダイビジュアルが、ひいてはアイドリッシュセブンというジャンルが本当に嫌いになりそうで怖いです。

ちなみに前もこんな記事を書きました。

やらかしたと思ったらすぐに謝るのが吉だと思うんだこんばんは、三日月です。 本日はちょっと愚痴を兼ねた記事です。 人間だもの、誰でもやらかすことはあると思うんだ 人間はみんな多分と...

香料・フレグランス1つ作るのも大変なんだよ

香料はその配合・組成、いわゆる配合表・レシピと言われるものが肝です、命ですだってレシピがわかったら簡単に他の会社で同じ香料を作られてしまいますから。そうしたら原料の調達能力が高い大企業は安く香料を作れますが中小企業は大企業ほど安く香料を作れなくなります、同じ製品を買うのにあえて高い方から買う人はそんなにいないでしょう。そんな事になったら中小企業はみんな香料が売れなくてお金が稼げなくて潰れてしまいます。

香りものは調香師と呼ばれる技術職の方たちが色々な香り成分を組み合わせて試行錯誤して作っていくものです。どんな香り成分をどれだけ足したら目的とする香りになるのか、クライアントから提示されている予算内で使える香り成分でどれだけ相手方を満足させることができる香りが作れるのか、調香師の方たちは日々研究しながら技術を磨いています。

この世にはありとあらゆる香料の元があります。(植物由来(ローズオイルとかラベンダーオイルとか)、石油由来(いわゆる合成香料)、動物由来(ムスクとかシベットとか))それらを組み合わせて1つの香料を作り上げるなんてそんなの答えのないパズルをするようなものじゃないですか。それで依頼通りの香りが作れる調香師の方ってめちゃくちゃ格好良くないですか。私自身は志しはしなかったけど、憧れの職業の1つです。

元々アロマテラピー検定の資格を取るくらい香りものが好きであったのもあって、前職では自分でレシピを組んだり簡単な香料を作ったり出来る凄腕の香料メーカーの営業さんに色々と香料自体や香料メーカーのことについて教えて頂いていました。

直接香料を作ったことはないけれどドリンク用の液体香料もサプリメント用の粉末香料もたくさん売りました、オリジナルの香料を作って貰った事もありました。そんなやり取りの中で香料メーカーさんがとても苦労をしているのを見て来たのでこの話が真実であれば本当に腹立たしいです。香料なんて製品に本当にちょっとしか配合しないから余程大手に採用されない限りそんなに大量に販売出来ないのにいちいち安全性のデータ資料を作ったり保管容器を溶剤に負けないように頑丈にしたりすごい手間暇かかってるんだぞ…!!

デザインだってそうです、デザイナーさんが1からデザインを考えてそれをきちんと形にしているものなのに企画した側に1銭も払わないでそのデザインを使って製品を販売しちゃうってどういう神経してるの。天下のバンダイビジュアル様ともなればデザインが10分やそこらでできるものじゃないことは十分ご存知でしょう。

運営から作品が嫌いになると結構キツイです。。

アイドリッシュセブン(以下アイナナ)は友人に勧められてやってみたら音楽ゲームパートも面白いしストーリーも面白いしフルボイスだしで一気にドハマリして1年半くらいかな、ずっと応援していました。グッズもたくさん買ったし課金もした、イベントも何度も行きましたし自分でオフ会を立ち上げたりコスプレもたくさんしました。本当に胸を張って言えるくらいのファンでした。

グッズがあまりにも出過ぎて追いかけきれなくなったことが最初のつまづきだったような気がするのですが、アニメ化でゲームでは喋らなかったキャラクターの声が当てられそのイメージが一気に崩れてしまったこと、以前の記事に書いた未成年者に対する対応の杜撰さから一気に熱が引いてしまい、そこにきて今回の問題発覚で正直なところこんな企業が運営している作品のファンだった自分に対して嫌気がさしてしまっています。

キャラクターは悪くないんだ、ただ運営が嫌いなんだ。嫌いというか社会人的な視線から見た時にあり得ないと思ってしまって、そこからあれだけ大好きだったキャラクターまで嫌いになってしまいそうでとても悲しいです。

アイナナ関係で仲良くなった人もたくさんいます、アイナナがなかったら出会いっこなかった尊敬している友人がいます。だけど、感謝の気持ちは尽きないけれど、それとこれとは別問題だと思います。

オタクと言えど漫画ゲームに飽きることはよくよくあります、純粋に飽きたりストーリーの展開についていけなくて疎遠になってしまうこともあるでしょう。だけど作者・運営に嫌気がさして作品自体が嫌いになってしまうのはしんどいです、本当に好きだったから余計にその落差がキツイ。

大企業だからって胡坐を書いているといつか痛い目を見ると思いますよ、何がどこまで本当かわからないから何とも言えないけど…。運営に嫌気がさしたという人が周りにも数人いますけど、今もこのジャンルが大好きで愛していて毎日を楽しんでいる友人もいます。私もかつてそうだった、だけどもうあの時の気持ちは戻ってこないのだろうと思います。

作品の運営の方にはこれだけお伝えしたい。お願いです、ファンの気持ちをないがしろにしないで、ファンを、ひいては作品そのものを丸ごと大切にして下さい。

今後また何かあって友人たちの笑顔が曇りませんように、この小さな亀裂がいつか大きなものにならないことを切に願っています。

ABOUT ME
三日月
静岡県在住のフリーライター。サプリメントや動物、オタク業界に強いアラサー♀。お仕事の依頼や問い合わせはお問い合わせフォームからお願いします。
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