道化鴉

日々生き方を模索しているオタクコスプレイヤー、アラサー♀のお仕事・動物・心理学に関するブログです。(認定心理士取得予定)

リコリスの森の超個人的考察①

タイトル通りです、思いっきりネタバレを含みますのでご注意くださいませ。


あまりに衝撃的な内容でしたので猛烈に長くなりそうです、とりあえず今回はキャラクターについての考察のみとなります。恐らく日々追記・修正を行うと思いますがとりあえず今は今の気持ちを吐き出さないと辛くて仕方ないので…今の状況での考察を長々と書いてみます。




リコリスの森・登場人物に関する考察

ブラッド/一十木音也

「純粋で誰からも愛される子供」という仮面を被らされた子供‥という印象を持っています。


母親の存在は語られないこと、父親は恐らく子供を見捨たのだろうと安易に推測できること、何人もの兄弟がいたにも関わらず現在はグレアムとの2人暮らしであること、兄弟は父親によって売りさばかれたらしいということ…これだけ考えても彼が生きている環境はとても幸せなものとは言えません。その環境の中で生き残るためには生き残るための価値が必要であった、素直で純粋で誰からも愛されることが必要だった、だから彼は意識せずそういった存在になった、ならざるを得なかった…のではないかと思います。そして辛いことには蓋をし、心に暗い・黒いモノをどんどんため込んでいったのかな、と。そして自分を守るためなのかわかりませんが、その黒いものが何かの拍子に抜け落ちたのかな、と。こちらは黒ずきんの項目に続きます。
※3/12追記:冒頭に母親は幼いころに亡くしたと言っていましたね。後半の衝撃が大きすぎて抜け落ちていたようです、失礼しました。


本当は愛されるべき子供の時期に自分の本来の感情に蓋をし、明るく振る舞うことは無意識下で本人の心をひどく傷つけていたのではないでしょうか。本当は感じている不安と寂しさの中、満天の星空の下で出会った同じようなものを抱えているランドルフとの出会いはブラッドの心を揺らすには十分すぎる、衝撃的な出会いだったんだろうなと思います。洞窟のシーンを思うだけで涙が出ます…。

ランドルフ/一ノ瀬トキヤ

半人半獣のワーウルフ、昔は奴隷として檻の中に閉じ込められ、鞭で打たれ、見世物とされていましたが今は悪徳取り立て屋のトッドの一味として悪事を働いています。生きる為だと理由をつけてどの様な悪事にも手を染めてしまう、女子供問わず命を奪う、残虐な生き物であるとされていますが、作中では残虐な行為を働いている場面は出てきません。


彼はその容姿ゆえ、その種族ゆえ、愛されたいと願う幼い時期に十分な愛を受けることが叶わずにむしろ人間の歪んだ欲望にまみれて育ってしまいました。幼い時期に欲望にまみれた人間の慰み者にされるのはどれだけ辛かったことか、想像することも難しいです。


顔の大きな傷は作中で言っていた過去の名前”オリオン”を捨てたこと、優しい笑顔だと言ってくれた1人目のヒトと関わりがあるのでしょうか。もしかしてもしかすると生きる為にその人を手に掛けなければならなかったのではないか、その時に出来た傷なのではないか…と邪推してしまいます。決して消えない、そして隠すことも出来ないその体と心の傷ゆえに彼はその時から死んだように生きているのではないか、と。これは完全に私の妄想です。

ヴィクター/神宮司レン

村の人たちに称えらえ絶賛される程の狩猟の腕を持ち、その腕をもって村の護衛をも務める凄腕のハンター。


それだけでも十分な地位と名誉を持っているにも関わらず彼はブラッドに執拗なまでに執着しています。狩猟は獲物となる動物が少なければ実りも少ないものであり、また何かの拍子に大怪我を負ってしまえばそこで狩猟人生が終わってしまう結構にリスキーなものです。ヴィクターは地位と名誉を維持するためには狩猟をしなければならないけれど、その狩猟を続ける事によって(獲物の不作や怪我をする可能性により)地位と名誉を維持できなくなるかもしれない…という二律背反の状態にいるのかな?と思いました。


そこで本人が意識しているか無意識であるかは不明ですが「可哀想なブラッドを助ける自分」を村人に見せつけることにより狩猟だけではない部分で自分の地位と名誉を維持しよう、向上させようという意識が働いてブラッドに執着するのかな…と思いました。そんな彼がブラッドを己が手にかけてしまった後、彼はどうなったのでしょうか。まともな意識を保っていられたのでしょうか、精神が崩壊したり、あるいは自ら命を絶ったりしていないでしょうか。この物語で一番不幸になってしまったのは彼なのかな、と思います…。

黒ずきん/愛島セシル

黒ずきんは赤ずきんであるブラッドの影の部分だけが抜け落ちた存在なのではないか?と思っています。


純粋で誰からも愛される存在であるブラッド、でも実はごく貧しい家の子どもであり、ブラッドの項目でも書かせて頂きましたがその生まれ育ちは決して優しい環境ではなかったと思われます。そんな彼がなぜ純粋で穢れを知らず育ったのか、と考えると…全ての負の感情を押し殺して生きてきた彼の負の部分がある日何かの拍子にブラッドから抜け落ち、それが個の存在となって「黒ずきん」が産まれたのではないかと思いました。
リコリスの世界観やブラッドの親戚には魔術師である「アルヴィン」がいることを考えるとそういった魔法的な、魔術的なことがあっても不思議ではないのかな、と。ブラッドも初めて会った気がしないと言っていたのは黒ずきん自身が実は自分だからなのかな、と。


黒ずきんは登場人物たちを唆し、皆が壊滅する方向へと誘おうとします。彼の本当の目的が何なのかということはまだしっくりとくる回答を見つけられていないのですが、最終的には自分(ブラッド)が死して永遠の幸せを得たことから子供の力では変えられない残酷な現実をある意味強引な手段で変え、自分を自分の力で幸せにするための存在だった…ということなのだろうか。黒ずきんはどれだけ考えてもとてつもなく難しい存在です…。

以上 3/2現在の私的考察でした

CDを聞き込み、ブックレットを読み込んでいくうちに考察が変わったり間違っていたり新しく気づいたりすることも多いと思います。といいますか多すぎると思います。その時はその時でまた改めて考察を行ってみようと思います、2500文字を30分で打つくらい心の中がリコリスでいっぱいでしばらくしんどい日々が続きそうです…しんどい…




2/28、3/1のオリコンデイリーCDアルバムランキング1位ということです!すごい。おめでとうございます!


3/13追記
www.crescentwolf.work
しんどすぎて2つ目の記事に行きました、クラスタさんと語り合いたいです…!!!