地元を離れて気づいた、心の傷の深さと複雑性PTSD──私が生きてきた家という名の“戦場”
みかづき(@trickwolves)です。
地元静岡から埼玉へと引っ越して1カ月以上経過した現在、母親の気配がある地元を離れて自由になって元気になった……かと思いきや、心身ともにカウンセリングを受ける前と同じような症状が出てしまい、だいぶバテています。
最近のわたし具体的に言うとフラッシュバックが酷く、うっすら希死念慮があり、吐き気を伴う頭痛と肩こりがあり、頭が回らなくて起き上がっているのも辛いといった状況です。
ここまでの話を聞いて、「親から離れたくて地元を出たくせに、メンタルの状態が悪化してるじゃねーか!」と感じる方もいらっしゃるでしょうし、実際私も自分で決めたくせに情けないなーと思っていたのですが……。
ただ冷静に考えてみると母親という私にとって圧倒的に驚異となる存在と確実な距離ができたこと、またバッタリ出会うことがほぼない安全な環境を構築できたことで、知らず知らずのうちに、無意識に張り詰めていた気が抜けてしまったのかもしれません。
そしてそんなことを深く考えていたところ、自分の育った環境が戦場だったのではないかと思うようになりました。
複雑性PTSDについて考える
医師の診断を受けておらず、あくまで表に現れている症状からカウンセラーさんが見立てたものなので“恐らく”というレベルになりますが、私は「複雑性PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)」を発症しているものと思われます。
公益社団法人日本心理学会のサイトを引用させていただくと、<CPTSD(複雑性PTSDのこと)については「最も一般的には,逃げることが困難であるか不可能な持続的あるいは反復的な出来事に続く」と記されており,例として拷問,奴隷,大量虐殺,持続的なドメスティック・バイオレンス,反復的な児童期の性的/身体的虐待があげられている(中略)持続的トラウマからはCPTSDの発症リスクが高いことが指摘されているが,単回性のトラウマからCPTSDが生じることも,持続的トラウマから通常のPTSDが生じることもある>と記載されています。
またイラク戦争では帰還兵の1割にPTSDやうつ病が見られ(imidasより)、ロシア・ウクライナ戦争におけるウクライナ軍の現役兵士では6割以上がPTSDもしくは複雑性PTSDの診断を受けた(CareNet.comより)そうです。
これらの情報を並べてみると、私のような家庭環境が悪かった人の心にも、兵士として戦争に赴いた人の心にも、拷問を受けたり奴隷として扱われたりした人の心にも、同じ「複雑性PTSD」という名前が付いていることがわかります。そこで私の育った環境もある種、戦場だったと言えるのかもしれないと思うようになったのです。
またカウンセリングを受ける前は頻繁にフラッシュバックがあったのですが、その内容は家で母親に怒鳴られて怖くて縮こまって泣いている小~中学生の自分の姿や、人間関係で悩んでいた大学生の時の自分の姿がほとんどでした。
しかし今はずっと封じ込めていた記憶が思い出されたのか内容が変わって、小学生〜高校生の頃に見ていた弟の虐待現場が頻繁にフラッシュバックするようになったのです。
冷静に考えたら毎日が戦場だった学生時代
以前からこのブログで触れているのですが、私の弟は障害者(重度の自閉症)であり、言葉でのコミュニケーションが一切できません。
そしてすっかり忘れていたのですが、母親がそんな弟にブチ切れると言うことを聞かせるためにゴルフボールの付いたマッサージ棒を持ち出し、大声で「出てけ!」やらなんやらと怒鳴りながら殴るポーズを取る……という光景が私の日常でした。
弟を脅すために使われていたマッサージ棒的なやつ当時はその光景を見ながら「あーまたやってるよ、早く終わらないかなぁ」くらいにしか思っていなかったけれど、今考えたらなかなかに異様な光景だなぁと思います。というか恐らく虐待にカウントされるものなので、これが小学校の高学年から続く日常(大体毎日)だったらそりゃメンタルもおかしくなるよなぁとも思ったのでした。それでもなんだかちょっぴり他人事。
それに加えて以前別の記事で触れた通り、母親は私に対しても「出てけ」「産まなきゃよかった」なんかのモラハラ発言のオンパレードだったので、家にいることは苦痛かつひどく恐ろしくて、安心感や安らぎを覚えたことはほぼありませんでした。
命の危険がある戦場と同じと言い切るのはおこがましいけれど、まだ1人で生きていけない未成年の女子が生きる環境としては、十分に戦場と言えるのではないでしょうか。どうでしょうか。
毒親と言い切るのもなんだけれど
現在心身に現れている症状は中々にしんどいのですが、フラッシュバックする内容が変わったこと、ここまで書いたように自身の置かれている状況のメタ認知ができるようになったことから、寛解的ないい方向に向かっているのではないかなと考えています。
正直母親についてはシングルマザー+障害児を抱えているという状況ながらも親子3人が食うに困らずに暮らせたこと、大学まで出してもらったこともあり、「毒親だ!」と言い切るのはちょっとはばかられる気持ちもあるのですが……それでも長年親子の問題で心身の調子を崩している中で、「あまりよろしくない親による影響は関わっている時も、離れる時も、離れた後も尾を引く」ということが身に染みてわかってきました。
健全な家庭で育った方がこの記事の他、私がこれまで書いてきた記事を見たら、「親不孝」やら「そんな事でメンタルを病んでいるなんて情けない」やらと思うかもしれません。そう感じる人も当然いるでしょうし、そう考える方と分かり合えないことは仕方ないとも思っています。
それでも私は私と同じように育った環境や親の影響で苦しんでいる方に向けて、あなたは1人じゃないよと伝えたくて、自分の過去や考えを記事にしています。だって私も1人じゃないよって言って欲しいし、言って欲しかったから。
毒親からは逃げなくても辛い、逃げると決めた時も辛い、逃げてもなお辛い。でもあなたは絶対に1人じゃない、近しい痛みを味わってきたから痛みを分かち合える人も、痛みを味わっていなくても理解しようと寄り添ってくれる人もいます。
親子関係で苦しんだ、苦しんでいる先駆者である私が書いた文字を誰かが見て、1人じゃないんだと思えますように。そして心の辛さをほんの少しでもいいから、取り払うことができますように。
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