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日本の動物園で起きた、2000年以降の飼育員の死傷事故まとめ

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みかづき(@trickwolves)です。

2022年1月5日、栃木県の那須サファリパークにて飼育員3名がトラに襲われケガをした、というニュースが寅年を迎えたばかりの日本を駆け抜けました。

残念なことに動物園で飼育員が動物に襲われて死亡する、ケガをするという事故は数年に1度のペースで起きています。今までどの動物園でどんな事故があったのか、2000年以降かつ分かる範囲でまとめてみました。

①2022年・那須サファリパーク(栃木県)

ベンガルトラにより、飼育員3名が負傷、死亡者は無し。事故原因等は調査中です。

那須サファリパーク 飼育員はなぜトラに襲われたのか これまでわかっていること | NHK

②2019年・多摩動物公園(東京都)

インドサイにより、飼育員の男性1名が死亡。足の疾患に対して薬を塗ろうとした際に襲われ、亡くなってしまったようです。

サイに襲われたか、獣舎で飼育員死亡 多摩動物公園:朝日新聞デジタル (asahi.com)
サイに薬を塗ろうと・・・?夏休みの多摩動物公園でベテラン男性飼育員が死亡 (fnn.jp)

③2019年・とべ動物園(愛媛県)

アフリカゾウにより、飼育員の男性1名が負傷。事故原因ははっきりしないものの、当事故から直接飼育から準関節飼育に切り替えたとのこと。

アフリカゾウに襲われ飼育員けが 愛媛県立とべ動物園 – 産経ニュース (sankei.com)
とべ動物園 ゾウ飼育法「準間接」変更へ|愛媛新聞ONLINE (ehime-np.co.jp)

④2018年・平川動物公園(鹿児島県)

ホワイトタイガーにより、飼育員の男性1名が死亡。扉操作のミス、もしくは確認不足で起こった事故だと考えられているようです。

その時オリの中で何が?…ホワイトタイガーに噛まれ飼育員死亡 (fnn.jp)

ひよっこ飼育員が思う、平川動物公園のホワイトタイガー事故の件についてこんばんは、三日月(@trickwolves)です。 先日平川動物公園で飼育員の方がホワイトタイガーに殺されてしまう、という痛まし...

⑤2018年・上野動物園(東京都)

ニシゴリラにより、飼育員の女性1名が負傷。屋内飼育施設の施錠忘れによるものと確認、報告されています。

恩賜上野動物園ゴリラ舎における事故に伴う再発防止策を取りまとめました | 東京ズーネット (tokyo-zoo.net)

⑥2017年・アドベンチャーワールド(和歌山)

アジアゾウにより、飼育員の男性1名が死亡。原因は不明。

象の鼻に当たり飼育員死亡 アドベンチャーワールド:朝日新聞デジタル (asahi.com)
【関西の議論】温厚なゾウがなぜ飼育員襲ったのか 原因不明の死亡事故、人気イベント中止のアドベンチャーワールド苦悩(1/3ページ) – 産経ニュース (sankei.com)

⑦2017年・小諸市動物園(長野)

ライオンにより、飼育員の女性1名が負傷。扉の開閉および確認ミスによるものと確認、報告されています。

小諸市動物園のライオンかみつき事故 扉閉め忘れた「人為ミス」 検証委が報告書 – 産経ニュース (sankei.com)

⑧2016年・群馬サファリパーク(群馬県)

ツキノワグマにより、飼育員の女性1名が死亡。原因は不明ながら、巡回車の安全基準が低すぎたのではないかという指摘があるようです。

群馬サファリ:クマに襲われ従業員死亡…巡回車内で | 毎日新聞 (mainichi.jp)

⑨2012年・富士サファリパーク(静岡県)

アジアゾウにより、飼育員の男性1名が死亡。母ゾウから子ゾウを救助しようとした際に起きた事故とのこと。

ゾウに襲われ飼育員死亡 静岡の富士サファリパーク: 日本経済新聞 (nikkei.com)

⑩2011年・大牟田市動物園(福岡県)

ライオンにより、飼育員の男性1名が負傷。締め忘れた鍵を閉めようとした瞬間に襲われ、負傷したとのこと。

何がいけなかったのか ホワイトタイガー襲撃死亡 (47news.jp)

⑪2008年・京都市動物園(京都府)

アムールトラにより、飼育員の男性1名が死亡。扉操作のミス、もしくは確認不足によって起きた事故だと考えられているようです。

14年前トラ襲撃で飼育員死亡「人は間違うもの」 京都市動物園の教訓とは(京都新聞) – Yahoo!ニュース

⑫2005年・富士サファリパーク(静岡県)

ヒグマにより、飼育員の男性1名が死亡、1名が負傷。何らかの人為的ミスが原因のようですが、あまり情報が残っていませんでした。

富士サファリパーク、クマに襲われ従業員が死亡 – ネタフル (netafull.net)

⑬2003年・九州自然動物公園 アフリカンサファリ(大分県)

ライオンにより、飼育員1名が死亡。詳しい情報はほぼ残っておらず、ニュースサイトのリンクも既に切れている状態でした。

まとめ

こうして動物園で起きた事故やその原因を見てみると、意外と数が多く、ほとんどが人為的ミスであることがわかります。つまり人間がミスをしなければ防げた事故ばかり、ということです。

しかし人間はどれだけ注意をしていても、どれだけ慎重になっても、何かの拍子に必ずミスをする生き物です。毎日万全の体調が維持できる人はごく一握りで、普通の人間であれば体調不良や睡眠不足、ストレスなどで注意力が散漫になってしまうのはごく当たり前のことではないでしょうか。

とはいえ、動物園はミス1つが命にかかわる大事故に繋がってしまう世界です。全ての園でソフト面(人間がかかわる要素のこと)に甘えず、ハード面(施設や設備のこと)から事故が起こらない仕組み作りを進めて欲しいと切に願います。

そして願わくば飼育員の待遇(給与や休日面)を改善し、ゆとりがある状態で動物たちに向き合える環境を作っていって欲しいです。

動物園動物の動物と人の命を守るために必要なものは「飼育員の待遇改善」だと思うというお話し三日月(@trickwolves)です。 2018年の10月末で動物園を退職したので、飼育員ではなくなってからほぼ1年になります。 ...

※今後も調査を行い、都度情報を追加していく予定です。

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三日月
静岡県在住のフリーライター。サプリメントや動物、オタク業界に強いアラサー♀。お仕事の依頼や問い合わせはお問い合わせフォームからお願いします。
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