こんにちは、みかづきです。
ものすごーく突然ですが、みなさん「ネットワークビジネス」というものをご存じでしょうか?今回はネットワークビジネスなるものの勧誘を受けてしまったので、そいつをネタにしていこうと思います。
ネットワークビジネスとは
ネットワークビジネスは別名マルチ商法、マルチレベルマーケティング(MLM)と呼ばれているビジネスの1種です。
要するに商品の形があるかないかに関わらず、「商品を誰かに紹介して、それが売れると何割かの利益が自分に入る(Aとする)」そして「自分が紹介した人が別の誰かに売るとさらに何割かの利益が自分に入る(Bとする)」という仕組みのことを指します。(※Bで得られる利益はAよりも少ない)
マルチ商法は、商品やサービスを契約して販売組織に加入した上で、次は自分が友人等を勧誘して新たに加入させると、紹介料やマージン等の利益を得ることができ、これが連鎖的に拡大していくしくみです。(引用:京都府「気をつけて!それってマルチかも!」)
ネットワークビジネスの会社が扱う商品は多岐に渡りますが、中でもサプリメントを扱う“ア”から始まる会社はいろんな意味で有名なのではないでしょうか。
私はもともとサプリメントの原料を販売する商社で営業をやっていたので、こういったビジネスがあること自体は知っていました。そしてその中で友人や家族がネットワークビジネスにはまってしまい、関係に亀裂が入ってしまった…という話も聞いたことがありました。
ネットワークビジネスの勧誘を受けちまったよって話
しかし幸いにも自分の友人や家族がハマってしまって~ということは今まで経験したことがなかったため、こういったビジネスがあることはなんといいますか、「対岸の火事」という感じでした。
しかし3年ほど前に自営業になり、かつコロナで外出ができない期間が長引いたことから「一緒に仕事ができる仲間が欲しい」「刺激が欲しい」と思うようになり、実はここ1年ほど異業種交流会的なものに参加していました。
異業種交流会自体は自分が今まで経験したことがない業種の人、家に引きこもっていたら会えるはずがない人と話せて非常に楽しかったです。良くも悪くも新しい仕事ができたり、面白い話を聞かせてもらったりして毎月楽しみにしていたのですが…
なんということでしょう、ここに来てネットワークビジネスの影が忍び寄ってきたのです。
1回目の勧誘:教育・教材系のネットワークビジネス
1回目に受けたのは「教育系のネットワークビジネス」で、交流会の中で堂々とお誘いされました。
2人組で熱心にお話し&勧誘してきたので、内心「そういう世界もあるんだなぁ、絶対入らないけど」などと思いつつほどほど真剣にお話を聞いていました。勧誘するもしないも個人の自由ならば入る入らないは個人の自由ですし、私はライターという職業上どんな話でも聞いておくとネタになると判断したからです。
そのお話の中で勧誘してきた方はその商品を本当に良い物だと考えていること、とても自信を持っていることがわかりました。後日セミナーがあるからぜひ来てほしい!とお誘いを受けましたが、「予定が合えば!」とにっこり笑顔でお返事して今に至ります。
2回目の勧誘:福利厚生系のネットワークビジネス
2回目は交流会の中で何度か関わりを持った方から、「別日にお茶をしませんか?」とのお誘いを受けた際に勧誘を受けました。
こちらは福利厚生系のネットワークビジネスで、1回目の勧誘と同じく勧誘してきた方は商品が非常に良い物だと考えている事、自信を持っていることがびしばし伝わってきました。
でもまぁなんといいますか、正直「この感じはネットワークビジネスの勧誘だろうなぁ」と思いつつ行ったので案の定という感じでした。1%くらいは普通に仲良くできたら嬉しいな、ご飯仲間ができたらいいな、と思っていたので普通に「スンッ」となりましたけれども。
ネットワークビジネスに誘ってくる人は言うことが同じなのはなんでだろ~♪
しかし1回目も2回目も全く別の人、別の会社に属する方から勧誘を受けたにも関わらず、どちらも言ってくることがほとんど一緒であることが面白かった&興味深かったです。
- 人生楽しみたくないですか?
- 私はこのビジネスに会って人生が変わったんです
- 今が人生の中で一番楽しいです
- 今は行きたい時に行きたい場所に行けて幸せです!(要約・誰でも簡単に稼げるよ!)
- これはあくまで「手段」だから悪いことではない
- まずはセミナーに来て欲しい
- まずは自分が尊敬する人に会って欲しい などなど
いや本当に大体こんな話を延々と。延々と聞きました。
とりあえずやたらとお茶に誘ってくる人、そして↑みたいなことを言ってくる人は十中八九ネットワークビジネスの下っ端構成員だと思った方が良さそうな気がしております。
ネットワークビジネスはなぜ宜しくないのか
ネットワークビジネスは先述の通り、誰かが商品を購入、もしくは参加(入会)すれば紹介した人にマージンが入る仕組みのビジネスです。
つまり悪い言葉で言い換えれば、人を売って自分の利益にするビジネスということです。
そしてその人がまた商品を紹介して~…と負の連鎖が続いていく仕組みでもあります。最終的に得をするのは親玉か上流にいる人だけであって、商品が売れない・人を勧誘できない人は最終的には詰んでしまうようにできています。下手をすれば数十万、数百万単位で借金を負うことだってあります。(参考資料:東大阪市「マルチ商法・ネットワークビジネス」)
ネットワークビジネスの勧誘をしてくる人ってなんでかその会社が何をしている会社なのか、どんなビジネスをしているのか聞いてもはぐらかすんですよね。それってつまり大っぴらに言えないことをしている、ということなのではないのでしょうか。
っていうか!!!誰でも簡単に稼げるなら!!!!この世に!!!!!貧困で苦しむ人がいるわけなかろーが!!!!!!!!(クソデカボイス)
ネットワークビジネスは友達消すティッシュ
2回目の勧誘を受けている話の中で、その方は「私は友達が少ないから」とぽつりと一言こぼしました。
いやだって いやいやだって いやだって(五七五)
自分の利益のために、不利益を被る可能性があるネットワークビジネスに引きずり込もうとする人と友だちになれますか?
自分の利益のために、何の会社だかロクに説明もできない会社に関わらせようとする人と友だちでいられますか?
要はそういうことではないのでしょうか。
私だったら速攻エンガチョですよ。エンガチョ!!!
※ちなみに記事のタイトルはbeatmania IIDX 12 HAPPY SKYに収録されている曲、「キャッシュレスは愛情消すティッシュ」↓のオマージュです。説明せずとも分かった方はぜひお友達になってください(笑)
まとめ・ネットワークビジネスに引っかからないようにご注意を!
正直ネットワークビジネスうんぬん、という話は以前から割とよく聞く話ではありました。しかしここのところはコロナ禍のおかげでお金に困ったり、息詰まったりしてこういったビジネスに引っかかってしまう人も多いようです。
ネットワークビジネスの構成員はいつでもどこでも、夢を持った人やお人よしの人、情報弱者を虎視眈々と血眼になって探しています。
悲しい話ですが交流会やらオフ会やらマッチングアプリなんやら、新しい環境で出会ってすぐに「ご飯やお茶に行きませんか」と言ってくる人は疑ってかかった方が良いかもしれません。
そして勧誘を受ける側の意思が強いか弱いかに関わらず、この世にはあまりにも“相手の心理を読んで話すことが上手い人間”というものが一定数以上存在します。なので「絶対に引っかからないぞ!」と思っていても、いつの間にかやばいモノに引っかかっていた…ということはありえない話ではありません。
「君子危うきに近寄らず」という言葉の通り、怪しいと思ったものには近づかない方が良いと思います。特に“尊敬する人に会って欲しい”とか、“セミナーに来て欲しい”と言ったお話はだいぶ「危うき」に分類される気がしています。
長々と書いてしまいましたが、この記事を読んだ方が“そういう場面”に出くわしてしまった時、「そういえばあんなふざけた記事があったなぁ」と思って心の中にバリアを張ってくだされば幸いです。バリアーーー!!!!!!