三日月(@trickwolves)です。
ツイッターで野菜を洗うと農薬やら放射性物質が落とせるというトンデモ商品が大炎上していますね。そこで7年間ありとあらゆるサプリメントの原料を販売していた中の人が怪しいサプリメントの見分け方をお伝えします。
いやいやいやどう見てもおかしいでしょうこれ…私的にはトマトの表面に水溶性の黄色い色素(クチナシとかベニバナとか)を付着させてあったのではないかと思います。
そもそも純水と炭酸カリウムしか使っていないのに1本3800円…自分で炭酸カリウムを買って水と混ぜれば良いのでは…おおっと誰か来たようだ。
炭酸カリウム単体は1000円くらいで500gも買えちゃいます。お得!!
サプリメントの見分け方① そもそもサプリメントは食品であることを前提に考える
サプリメント(健康食品)はごく一般的に当たり前のものであり、ドラッグストアや各種量販店、コンビニや通販などありとあらゆるところで気軽に購入できるものになっています。
サプリメントを摂ろうとする目的は人それぞれですが目的として多いのは
- ダイエット(コレウスフォルスコリ・ガルシニア・カルニチンなど)
- 美容(コラーゲンやプラセンタなど)
- 栄養補給(各種ビタミンや鉄など)
- 男性機能改善(マカ・すっぽん・高麗人参など)
このあたりではないでしょうか。
実際これらの認知度が高くある程度一般的になった原料はリピーターが多く、安定して流通していました。
これらについては実際摂取することにより(完全に目的と一致する効果が得られるかと言うのはまた別問題ですが)何らかの栄養を摂取できたり代謝を上げてくれる場合が多く、長くサプリメントに携わった私としても必要とあらば摂取することをおすすめできる物たちです。
以前もこんな記事を書いております。
食品であるということは効果効能を謳ってはいけません。効果効能が謳えるのは医薬品や厚生労働省からの認可を受けた特定保健用食品(いわゆるトクホ)と個別の認可を受けてはいないものの一定の基準に沿って作られた栄養機能食品や機能性表示食品のみです。
サプリメントをはじめ食品で効果効能を謳うのは薬機法違反(旧:薬事)であり、最大で5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金が課せられる可能性があるれっきとした犯罪行為です。
サプリメントの見分け方② 本当に効果があるなら何故公の場に出ないのか考える
端的に言います、本当の本当にそのサプリメントに謳われている効果効能があるならば
なぜ病院や医師はそのサプリメントを推奨しないのでしょうか
なぜ国はそのサプリメントにお墨付きを与えないのでしょうか
そう考えるとおのずと答えが出てくるのではないでしょうか。本当に有害物質や放射性物質が除去できるならば、東日本大震災による原発事故の際に国が医師がその製品を配って歩いたと思います。
飲むだけでかけるだけで農薬や放射性物質が除去できて安全な食品に出来る商品!なんとも素敵ですね。その効果効能を証明できる裏付けデータがあってその事象が再現可能であれば、あるいはノーベル賞ものではないでしょうか。
ですが何故かそういった商品を販売している企業様はこっそりと、ネット通販や宣伝講習販売でのみ商品を販売するんですよね。
自信や根拠がある商品ならばもっと表に出て堂々と販売すれば良いのに、とっても不思議です。
不安に思ったら当ブログ中の人にご相談・ご利用下さい
私はこのサプリメントを飲んで1種間で10Kg痩せました!!!
僕はこのサプリメントを飲んですっかり無くした自信を取り戻しました!!!女性にモテモテで困っています!
そんな甘い言葉を語り、ありとあらゆる手段を使用し、サプリメントを購入させようとする業者はこの世に星の数ほどあります。私自身実際そういった業者とやり取りをしていましたし、いやいやながらそういった企業に原料を流通させていました。
変なサプリメントを頼る前に、掴んでしまう前に
なんでそんなに効果があるなら薬にならないのか、表に出てこないのか一度冷静になって考えてみて下さい。
購入しようと思っているサプリがあるけどちょっと不安とか、本当に良いものかなとか悩んでいる方がいたら是非是非ご相談下さい。ブログのコメント欄でも良いですし、ツイッターでもお問い合わせフォームでも良いのでお気軽にどうぞ。
人を騙して粗悪なサプリメントを売りつける悪徳業者が心の底から嫌いなので、そういった類のご相談は無償で喜んでお受けします。
品質の良いサプリメントも多くあるのは間違いない
サプリメント関連の企業でも本当に消費者のことを考え、動物実験や消費者モニターをくり返して安全性や効果効能に関するデータを蓄積し、本当に悩んでいる人の助けになる商品を作っている企業は確かに存在しています。
反面流行りに乗って稼ぐだけ稼げばよい、と言う企業も存在しています。
そして更に残念なことに、後者の企業の方がモノを売るのが上手い場合が多いのです。今回炎上した商品の企業もどちらかといえば後者の方に当てはまるのではないでしょうか。
サプリメントの広告はその商品のことなんて1度も見たことがなくかつ使ったこともない外注のライターが「商品を売ること」に特化させて書いたものも多いのが現状なんですよ。お客様からの声ってやつも良くありますがあれも大体サクラで…おっと誰か来たようだ。
そういった企業が目立ってしまうので良いものも疑われたり白い目で見られたりすることもありますが、実際本当に良いものも存在しています。サプリメントは正しい付き合い方をすれば健康維持に一役も二役も買ってくれるものです、上手に付き合って行きたいものですね。
まともにお勧めできる成分の1つ「ヘム鉄」のお話しもよろしければどうぞ。