アラサーのつぶやき

許容できない物事は人によって異なるらしい、というお話<ゲーム課金のために巨額の借金をしていた元友人の話>

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三日月(@trickwolves)です。

先日SNSで知り合って数カ月仲良くしていた人と「借金」および「価値観の違い」を理由として縁を切る、という事態が起きてしまいました。そのため同じような事態に陥り辛い思いをしている方に宛てて、その時に学んだことをまとめておこうと思います。

仲良くしていた人がゲーム課金で80万円の借金をしていた件

その人とはとあるゲームをきっかけとして、X(旧Twitter)で知り合いました。

同じキャラクターの組み合わせが好きなこと、他に好きなゲームも近く話が合うことからすぐに仲良くなり、一緒にゲームをしたり通話をしたり、時には寝落ち通話をしてほぼ毎日のように遊んでいました。住まいには少し距離がありましたが、実際に会いたいと思ったので新幹線に乗って会いにも行きました。

しかし出会って数カ月経ったとある日、何の前触れもなく「実は借金がある」と告げられたのです。身の回りに借金をしている人がいなかったので驚きましたが、とりあえず詳細を聞いてみたところさらなる衝撃を受けることになってしまったのです。

彼女いわく、

  • ゲームへの課金のためにLINEポケットマネーでお金を借りた
  • 1回借金をして周囲にあれこれ言われたが、衝動を抑えられず2回目の借金もしてしまった
  • 借入の総額は80万円程……

とのことだったのです。

「おや…?」「あれ…?」と思ったら、その違和感は当たっているのかもしれない

確かに彼女は私より年下であるにも関わらず、ガチャ限定のキャラクターを全て所持しており、ガチャ限定の武器も相当数が揃っていて、いわゆる完凸キャラクターも複数所持していました。

はじめて一緒に遊んだ時から「実家住みとはいえどれだけ課金してるんだろう…?」と思い、なんとなく違和感を覚えていたのですが…なんてことはない、それらは80万円の借金の末に入手した、羨ましくもなんともない虚像のキャラクターたちだったのです。

正直な話をすると、私にも「奨学金」という名前の借金があります。総額は300万超ですが無利子の第一種奨学金であること、月々の返済が1万5000円程度であることから日々地道に返済を続けている状態です。

ゲームのための借金、奨学金、どちらも借金といえば借金です。

しかし母子家庭であり、弟は重度障害者である私にとって奨学金は大学進学に必要不可欠なものでした。私自身は「奨学金はポジティブな借金である」と考えていますが、「奨学金といっても所詮借金だ、同じ借金持ちが何を言っているんだ」と感じる人もいることでしょう。しかし奨学金のおかげでバイトに追われることもなく4年間の大学生活を送れたため、私は奨学金を借りたことを一度も後悔したことはありません。

先ほど奨学金はポジティブな借金だと考えている、という持論を述べましたが、私個人としては

  • 住宅のローン
  • 車のローン(生活必需品の場合に限り、身の丈に合わない高級車は除く)
  • 事業に関する借金

も同じく「ポジティブな借金」に分類されると思っています。またにっちもさっちもいかない理由(親族の借金の肩代わり、大きな病気やケガなど)で借金せざるを得なかった場合は致し方なく、ポジティブな理由ではなくとも受け入れる余地があるとも思います。

逆に

  • ギャンブルや課金のためなどの娯楽
  • 身の丈に合わない買い物や旅行などの浪費

のためにする借金は、「ネガティブな借金」だと考えています。

借金は決して良いものではなく、借金をしていてもその事実を好んで口に出す人はそれほど多くないでしょう。なのでもしかしたら私の周囲にも、「実は借金をしているけれど私が知らないだけ」という事実が隠されているかもしれません。

しかし私は今回自分の身に降りかかった一件で「ゲームへの課金のために数十万単位で借金をしてしまう人がいる」という事実にただただ驚き、本当に申し訳ないのですが同時に気味の悪さを覚えてしまいました。人には様々な欲望がありますが、まさか身近にガチャを引きたいという欲を抑えきれず、借金にまで手を出す人がいるだなんて思いもしなかったのです。

その後その人と遊んでも「でもそのキャラ、借金して作ったキャラでしょ…?」という気持ちが先行してしまい、全く楽しめなくなってしまいました。実は私もそのゲームにはトータルで20万近く課金していますが、それは2年以上かけて、当然ながら自分が稼いだお金のみで課金したものです。改めて考えると結構使ったな…という思いはあれど、その分楽しませてもらっているのでこちらも後悔はしていません。

金銭感覚が大きく異なる人とは他の価値観も異なるかも

とはいえその人とは今後も良き友人であり続けたいと思っていたため、諸々と事情があり自宅に招くことになりました。するとその2泊3日の中で価値観の違いが浮き彫りとなり、今後付き合っていくことは不可能だと判断せざるを得なくなってしまったのです。

ここは別の記事にしようかとも思っていたのですが、平たく言うと「他人の家に2泊3日するが手土産なし」「一緒に食べるために買った物にお金を出す素振りを見せない」「数時間車を運転したがねぎらいの言葉なし、金銭的な礼もなし」という感じ。

致命的だったのは「いつも一緒に同じゲームをやっていて泊まりにきているのにも関わらず、いつの間にかスタミナを全消費していた」という点で、なんというか明確にどちらかが「悪」という訳ではなく、単に本当に価値観が合わないんだなぁ…としみじみながらはっきりと痛感した、という次第でした。

この価値観の違いに関しても、もしかしたら前提の借金の話がなければ「そんなもんだよね」で済んでいたかもしれません。しかし今回の一件で私にとって「お金は信頼、信用そのもの」であること、「ポジティブな理由以外で借金をしている人間が(恐らく生理的に)受け入れられない」ということが明確にわかってしまったのです。

今回の件が起きるまで、これまで前述したポジティブな理由以外で借金をしている人間が身近にいなかったこともあり、自分自身が借金というものに対してこれほどまでの嫌悪感を抱くことを知りませんでした。

正直彼女とは今後も仲良くしていきたかったけれど出来なかった、自宅に招くほどの関係だった人と縁を切らざるを得なかったということにダメージを受けてはいるのですが、それでもまだ早い段階で自分が本当に許容できないものをはっきりと認識できてよかったとも思っています。

ネガティブな理由で借金をしている人、借金をしようとしている人にメッセージ

簡単な気持ちで借金をしようと考えている人、している人がこの記事を読む可能性は非常に低いと思いますが、もし見ていたら「ネガティブな理由での借金は、人との縁が切れる要因にもなることを頭の片隅にでも置いておいてください。

資本主義である日本において、お金はある種「信用」「信頼」そのものです。お金があればあらゆる物が買えますが、お金がなければ何一つとして買えません。お金があればあらゆる物が借りられますが、お金がなければ貸してもらうという選択肢を取ることすらできません。

資本主義が良いか悪いかは置いておいて、(極論&暴論かもしれませんが)私は日本という国では十分なお金があれば95%くらいの悩みは解決するのではないかと考えています。お金がなくて困っている人はいても、お金がありすぎて困っている人はそれほど多くないことは想像に難くないでしょう。

ですので人に面と向かって言えない、言い辛いネガティブな理由で借金をすることは信用・信頼を前借りしていることと同義であり、借金を返せないことはイコール、信用・信頼を返せず失うことを意味していると思うのです。

残念なことに、ない物はないのです。

ない袖は振れないということわざがあるように、ない物はないのです。どれだけ何か欲しいものがあったとしても、手持ちのお金が足りないのならきっとご縁がないのです。借金をする前に一旦諦めて、せっせと働き稼いだお金をためて、その時にまた改めて欲しいかどうか考えてみてはどうでしょうか?

借りたお金で購入したブランド品で着飾っても、ガチャの限定キャラを当てても、海外旅行に行っても、それは結局虚像にすぎません。借金してブランド品を買った!ガチャの限定キャラを凸った!と言って、「わぁすごい、羨ましい!」と返してくれる人はいるでしょうか?むしろ「借金してまで買ったの…?」とドン引きされて、距離を置かれてもおかしくないと思いませんか。残念ながら「借金をして身の丈に合わないものを購入する」ということは、そういうことなんです。

借金なんかで大切な家族や友人、恋人に縁を切られたり振られたり、距離を置かれたりしたらとてつもなく悲しくないですか。あなたが今借金をしてまで購入しようとしているものは、あらゆる縁を失ってまで欲しいものですか?借金をする前にぜひ一度冷静になって、大切な人の顔を思い浮かべてみてください。

余談:お金の勉強をしたい人はとりあえずFP3級を目指すことをすすめたい

日本ではお金に関する勉強をする機会が少なく、ほとんどの知識は自分で学んでいかなければなりません。もしこの記事を読んでいてお金の勉強をしたい、してみたいと考えている方がいたらぜひ「FP3級」の勉強をしてみてください。

働きながら勉強するのはそう簡単なことではありませんが、試験に受かってもそうでなくても、テキストを読み込んで問題集を1冊終わらせれば基礎的なお金の知識が身に付くはずです。そしてFPに関しては学ぶとほぼ確実と言っていいほど、何かしら仕事や生活の役に立つはずです。お金について知りたい、強くなりたいという気持ちがある方はまずテキストを購入し、ぜひぱらぱらと中身を見てみてください。

YouTubeを探すと無料の講義動画があるので、テキスト併せて使うのがオススメです!3級FP技能士より。
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三日月
静岡県在住のフリーライター。サプリメントや動物、オタク業界に強いアラサー♀。お仕事の依頼や問い合わせはお問い合わせフォームからお願いします。
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