道化鴉

日々生き方を模索しているオタクコスプレイヤー、アラサー♀のお仕事・動物・心理学に関するブログです。(認定心理士取得予定)

とある飼育員からのお願い・ガラスやアクリルを叩かないで

先日このような記事を書きましたが、残り少ない飼育員生活の中でもう1つお願いしたいことがあります。


www.crescentwolf.work



動物園の動物の展示場はガラスやアクリルで仕切られていることが多いです。


そしてそのガラスやアクリルには「叩かないで下さい」と書かれていることもまた多いと思います。


動物が寝ていてつまらないと思う気持ちも、動物の視線がこちらにきている写真を撮りたい気持ちもわかります。それてもお願いしたいのです、ガラスやアクリルは叩かないで下さい。

ガラスやアクリルを叩くと中では猛烈に音が響く

お客さん側からすればトントンと軽く叩いたとしても実は建物内にめちゃくちゃに音が響きます。ドンドン叩いたらなおさら五月蝿いです。


この地点でお分かりになる方も多いかと思いますが、ガラスガンガンドンドンは動物にとってとてもストレスになります。


ガラスもアクリルも音が伝って建物内で反響するようで、軽く叩いただけでも「あ、また叩いてる人がいる…」とすぐにわかる程度にかなりの音量で響きます。


トントン叩いて動物がこっち見てくれた!と喜んで写真を撮る方がいますが…多分それは「うるさいなぁ」と思って不快になっている可能性が高いと思って下さい。


ガラスからちょっと離れて作業している飼育員ですらうるさいな…と思うのです。私も人間なので正確な動物の言葉はわかりませんが、人間よりはるかに優れた聴覚を持った動物からしたらどれだけうるさいだろうか…ちょっとだけ考えてあげて貰えたらと思います。

子供だから許される?許されません、親御さんが注意して下さい

まずガラスを容赦なくドンドンやることが多いのは子供さんです。


幼稚園や小学校低学年の子は結構容赦なく、平手でバシバシ窓を叩く子が多いです。そうだよね、動物さんにこっち見てほしいからだよね、わかるよ。でもね、めっちゃ音響くの…。


親御さんのリアクションもすぐにやめさせるかへラヘラ笑って済ますかどちらかの方が多いのですが、出来ればきちんと理由を説明してやめさせて頂きたいです。


小さいから許されることと許されないことがあります。目に余るようならスタッフからも注意しますが基本しつけは親御さんのお仕事ですよ。


実際何度も注意はしていまして、幸いまだ逆ギレされたことはありませんし大体はわかって頂いてすいませんと仰って注意して頂けてありがたく思っています。


ただ何だこいつうぜえな…みたいな顔をして何も言わずに去っていく親御さんには何度か遭遇しています、私だって別に注意なんてしたくないんだけど言わざるを得ないのです。


1回建物の中でガラスをガンガン叩いた時にどれだけ中に音が響くか体感して頂きたいなぁと思う日々です。

ある意味厄介なご老人も多くいらっしゃいまして

ガラスを容赦なくガンガンやることが多いのは子供ばかりでなく、実はかなり年配の方(主に男性)もやる方が多いです。


そういった方はぱっと見60歳〜くらいの方が多いように見受けられるのですが、動物愛護とか動物福祉そういった認識が薄い世代で動物に関する知識が薄い方なのかなと思っています。


ガラスをガンガンやっておお、こっち見た!とか起きた!とかならまだしも割と謎に動物に対して暴言を吐く方も多くいらっしゃる不思議。


あんまり年上の方に注意をするのもどうかと思いつつも注意をするとすごすご退散していく方が多いです。日頃の鬱憤が溜まっておられるのかもしれませんが、それを動物にぶつけるのはおやめください…お願いします…。

動物園のガラスを叩くのはNGという認識が広まりますように

動物園動物は自分の意思でどこかに行くことも逃げることもできません。それは人間のエゴであり、動物園のエゴであります。


ただ今そこにいる子たちはそうそう野生になんて戻れません、動物園生まれならなおさら。野生下に戻ってもほぼ即死でしょう。

であれば今そこにいる子たちをなるべく幸せに、穏やかに生活させてあげたいと考えています。


ほんの少しだけで良いので動物たちに優しい気持ちを分けてあげて頂けたら嬉しいです。


以上、小さな小さな動物園の一飼育員からのお願いでした。